イタリア通信 – 2025年2月 –
2025/02/20
今年のバレンタインデー
イタリアの冬は朝起きる時はまだ真っ暗。 でも最近は少しずつ薄暗い感じになってきて、日が長くなりつつあるのが感じられます。 朝起きるとまずはカモメの番人をチェック。
以前ご紹介した、ハトが来ないよう見張りをしてくれているカモメで、屋根の上に居てくれると安心します。 いつまで通って来てくれるかな・・・と思っていたのですが、カモメの寿命は20年ということを知り、ちょっとホッとしています。 遠くに見えるミモザの木が少しずつ色づいていくのを毎日眺めていましたが、今年もミモザが満開の季節となりました!でもまた大寒波到来で、花は長持ちしてくれそうです。
そして、今年のバレンタインデー。 毎年何か起こるかな・・・と観察するのですが、お花屋さんの軒先では赤いバラの花が売られていて、カフェではバレンタイン用のカラフルなケーキが並んでいました。 その日はお気に入りのケーキ屋さんでお茶したのですが、バレンタインのケーキはあまりにもカラフル過ぎたので、いつものお気に入りのケーキにしました。
イタリアも年々バレンタイン商戦が活発化してきていて、ウインドウを眺めるのが楽しいです。
最近の楽しみのひとつは、2歳の甥っ子と遊ぶこと。 でも、日本の子供の接し方とずいぶん違うなという印象です。 一番顕著なのは、他人に対する愛情表現です。会った時と別れる時の挨拶は、誰に対してもキスさせています。 そしてキスの連発・・・
子供を呼ぶ時は、名前で呼ぶよりもアモーレ(愛)が主流。 母親のスキンシップは大きくなっても続くのでびっくりしてしまいます。 小学生の男の子と母親がバスの中でべったり、そして母親が抱きしめてキスしているのをよく見かけるのですが、もう少し距離を置いてもいいのではと思うことがしばしばです。 このべったり関係がその後も続くことが多いようで、イタリア男性がマザコン世界一と言われる所以なのでしょうね・・・
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くるみソースのパンソッティ (Pansoti)
リグーリア州の伝統パスタ、パンソッティってご存じですか?
元々おなかのように丸みを帯びた形だったので、おなか(Pancia パンチャ)が語源のようです。 ラビオリの中身は数種類のハーブとリコッタチーズのみ。
そこにたっぷりのクルミソースが掛かります。 シンプルすぎるので、今までレストランで注文したことはなかったのですが、食べたそうなパスタがなかったので注文したところ大ヒット! 私のパンソッティ No.1になりました。
そして、イタリア人はくるみ好き。 スーパーでは殻ごと売られていることが多く、みんな大きなスプーンですくって購入しています。
でも殻付きって面倒くさいですよね・・・ ということで、私は料理のトッピング用等に殻なしを購入しています。 くるみはナッツの中でも栄養価が高いし、肉なしのさっぱりしたパンソッティ、機会があれば是非ご賞味ください!
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イタリア駐在 新田美穂