イタリア通信 – 2024年12月 –
2024/12/24
トリノの世界遺産、王宮
あっという間にクリスマスシーズンが訪れました。 オフィスビルの下の広場では毎年クリスマスマーケットがオープンします。 今年はアルト・アディジェ州のお店が目に留まりました。 アルト・アディジェはイタリアの中のドイツ語圏。
ドイツっぽい食品が並んています。 初めての牛豚合い挽きソーセージ、そしてプリッツェルを購入してみました。 ソーセージは皮がパリっとした噛み心地で、本当に美味しかったです。 イタリアでこんなに美味しいソーセージにはなかなか巡り合えないので大満足!
そして、トリノの街では色々なアーティストのライトアップが楽しめます。 私が一番好きだったのはこの市役所前のライトアップで、夕方になると幻想的な世界を味わえます。
トリノで過ごした週末、なんと日曜日はまた鉄道のストライキで夜の電車のみだったため、時間つぶしに世界遺産の王宮に足を運びました。 ストライキでもなければ行く機会は訪れなかったため、ヴェルサイユ宮殿級の王宮を見学でき、ストライキにちょっと感謝です。
第二次世界大戦後、国民投票で王政が廃止となりサヴォイア家の王族は、ファシストに加担したとのことで国外追放になってしまいました。
イタリアでは現行の法律に異議がある場合、署名を集めて国民投票により決定することが可能です。 日本に置き換えると、国民投票で天皇制の是非を決定することができるということになるため、こんな風に国民の意思が反映されるというのはすごいことだなと改めて感じました。 空き家だった王宮は80年代に改築を終え、現在の姿になりました。 王宮見学の後は、元々食堂として使用されていた場所がカフェになっていて、王族が使用していた食器等が展示されている優雅な空間の中で、ひと休みできます。 王宮見学しなくても、カフェだけでもOKの穴場です!
甘じょっぱいニョッキ
ブルーチーズのゴルゴンゾーラと洋なし。 日本の味同様、私の好きな甘じょっぱい取り合わせのニョッキに出合い、初めて注文してみました。 洋なしの甘さが時々口の中で感じられて、好きなパスタになりました。 この取り合わせでリゾットもあるようなので、今度自分でも挑戦したいと思います。 そして濃厚なゴルゴンゾーラのソースがどうしても残ってしまうので、全部たいらげたくてパンできれいに すくいました。 これをイタリア語でスカルペッタ(小さい靴)と言います。
マナー違反かもしれませんが、美味しいソースは残らず食べたいですよね!
イタリアでは 「マナーは悪いけど、ソースがあまりにも美味しいので・・・」
と断ってスカルペッタする人が多いように思います。 私はいつもスカルペッタ派ですが、みなさんはいかがでしょうか?
イタリア駐在 新田美穂