イタリア通信 – 2024年11月 –
2024/11/23
街のシンボル、大聖堂
イタリアは10月末にサマータイムが終わって、日が急に短くなり淋しいです・・・
Genovaの交通網の中心はバスです。 地下鉄もあるのですが、世界で1番短い(?)地下鉄のようで、4両編成で全長7km、たったの8駅です。 私が住む病院のある地域まで延びると言われていて計画は40年以上前からあるようなのですが、工事は一向に進んでいる気配がありません・・・ イタリアの地下鉄工事は掘れば遺跡が出てくるので時間が掛かると言われてはいますが、竣工日程はあってないようなもので気長に待つしかない状況です。 そのバスと地下鉄が強行ストライキを行いました。 通常朝と夕方の通勤時間帯は法律で定められギャランティーされているのですが、今回は20年ぶりに24時間の全面ストライキが決行され、車通勤を余儀なくされました。
イタリアではミラノやフィレンツェの大聖堂が有名ですが、Genovaにも狛犬みたいに大きなライオンが居る大聖堂があります。 イタリアの教会の入り口には、ライオンが守り神として鎮座していることが多いです。 この地域で採れるアルデシアと呼ばれる黒い石と、白い大理石のしましま模様で、ちょっと可愛らしい外観だなと思います。
この教会も、第二次世界大戦中被害を受けてしまいますが、不思議なことが・・・
爆撃を受け屋根は崩落しましたが、爆弾は不発のままで、教会は元の姿を留めることができました。 それは神の恩恵であるとして、今でも処理済みの不発弾が教会内に展示されています。 私はカトリック教徒ではありませんが、こんな風に説明のつかないミラクルが、世界中のどこかで時々起こっているようですね!
カプリのサラダ、カプレーゼ
朝焼けのナポリの街から遠くを見渡すと、カプリ島が見えました。
カプリと言えば、まず思いつくのは青の洞窟。 でもその素晴らしい色を堪能するのは簡単ではありません・・・ 順番待ちのため、洞窟に入る前に小舟に乗ってぷかぷかと1時間位待機要で、順番が回ってきたと思ったら、中に入ってその美しさに息をのむ間もなく船の船頭さんはすぐに洞窟を去ってしまいます。 1時間のぷかぷかで船酔いしてしまい、私にとっては苦しい体験となってしまっています。
もうひとつ有名なのが、マルゲリータピザ同様、トリコロールカラーのイタリアを代表するひと皿、カプレーゼです。 20世紀初頭、カプリの有名ホテルのシェフから、さっぱりして、手早くできる1品ということで考案されたようです。
本来、赤いトマト、モッツァレラ、そしてバジルの3色の取り合わせですが、今回ナポリで出合ったのは、山盛りの黄色と赤のプチトマトの上に、ころんと 丸ごと載ったジューシーなモッツァレラ。 思わず可愛い・・・とつぶやいてしまいました。
イタリア駐在 新田美穂