イタリア通信 – 2024年7月 –

シルヴィオ・ベルルスコーニ空港?

過ごしやすかったイタリアもついに猛暑到来で、35°C越えの辛い暑さが続いています。 久し振りにナポリに行ってきました。
ナポリは仕事でしか行ったことがないのですが、 ナポリの人達はいつも家族のような温かさで迎えてくれます。 時間が無い時でもカフェに立ち寄り、 まずは一杯のコーヒーからスタートします。
どんな場合でも彼らから大丈夫、 問題ない、と答えが返ってくるので、仕事上は要注意です。 最初はその言葉を信じ痛い目にあったため、大丈夫と言われた場合は 本当に100%大丈夫なのかと聞く癖がつきました。

そんな中、イタリアではウソのような話が持ち上がっています・・・
イタリアの空港には歴史的著名人の名前がついている空港が多いのですが、 Genovaはクリストフォロ・コロンボ(コロンブス)空港で、予約の際もこの名前 が出てきます。 ベニスはマルコ・ポーロ空港、ピサはガリレオ・ガリレイ空港、 ローマはレオナルド・ダ・ヴィンチ空港、シチリアのパレルモはマフィア撲滅の ため戦って殺害された2名の裁判官、ファルコーネ・ボルセリーノ空港等々・・・ そして先日、ミラノのマルペンサ空港がシルヴィオ・ベルルスコーニ空港になる とのことで、初めて聞いた時は本当に冗談を言っているのだと思いました・・・ それ程スキャンダルの多い首相だったからです。
彼は元々イタリアのほとんどのテレビ局を牛耳っており、首相になった際 メディア統制が問題になり子供に事業継承していますが、その際家族に有利 な法改正を行ってしまうという職権濫用、また未成年買春で起訴されていましたが昨年判決前に亡くなったため、一部不起訴処分となりました。
昨年亡くなったばかりで、こういう人物が空港名になってしまうという承認がなされてしまうという、ウソのようなことが起こっているのがイタリアです・・・ 決定後、反対の署名運動が勃発しています。

カフェのパスタとおまけ

ナポリのカフェで頂いたパスタがレストランに負けず美味しかったので、ご紹介です。
まずお店に足を踏み入れてびっくりしたのは、お客さんが皆中国人。どうして?と思ったら、近くに中国人経営のホテルとショッピングセンターが できたとのことで、日本人だと言ったらびっくりされました・・・
フジッリに気前の良いぐらいたっぷりのムール貝と、初めての取り合わせ でスライスしたパルミジャーノチーズが載っていて、繊細な味を醸し出して いました。今回お客さんが多かったのでちょっとお待たせしてしまうという ことで、まだ冷蔵庫で保存する前の出来たての常温モッツァレッラを出して くれ、おまけを出してくれるお店も初めてでしたが、常温のモッツァレッラも初体験でした!