イタリア通信 – 2024年5月 –

  • DATE
  • 2024/08/17

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  • 駐在員レポート

    イタリア “LGBT” 事情

    今年のイタリアは毎日寒暖の差が激しすぎて、毎朝何を着ていくか迷ってしまいます。
    イタリア語ではそんな時、面白い言い回しがあります。 「玉ねぎのように着る」前日暑かったので薄着をすると、翌日寒くて震えてしまうことが続いていて、暑くても寒くても対応できる玉ねぎのように重ね着するのがベターです。
    そして、イタリアはポピーの季節になりました。 リグーリア州では何故か咲いていないのですが、ちょっと電車で遠出する時などは、線路沿いにたくさんの野生のポピーが咲いていて、見入ってしまいます。 

    いつになっても終わらない戦争、街には Pace (平和) の旗をよく見かけます。
    そして配色の異なるレインボーフラッグは、「LGBT」プライドを象徴する旗であること、ご存じですか?
    私もゲイの友達が何人か居ますが、異性カップルと同等の権利を望んでいます。
    そういう意味ではヨーロッパではスペインが一番の先進国で、同性カップルの結婚や養子縁組が法的に認められています。 長い独裁政権が続いた辛い経験から、人としての権利が尊重されるべきであるとの考えが強いようです。 その点、同じカトリックの国でもイタリアは後進国で、遺産相続という観点から、パートナーシップ制度は認められているものの、養子縁組は認められていません。 でもイタリアでは、離婚を認めないカトリックの精神から、1974年の国民投票で決定されるまで、法的に離婚も認めらていなかったので、後進国であるのも頷けますが、イタリア社会では受けられているように見受けられます。
    一度だけゲイの友達の結婚式に招待されました。 新居も購入していたのですが、残念ながら破局してしまいました。 プレゼントも用意していたのですが・・・今後日本でも、このムーブメントが受け入れられる社会になるのでしょうか?

    お気に入りのカフェ

    最近お気に入りのカフェができました。 ランチタイムにひとりでふらっと訪れて、ベジタリアンのパニーノと、一人分でも大きなポットに入れてくれる紅茶をゆっくり堪能しながら、のんびり読書を楽しむこともできる空間です。 イタリアのカフェではエスプレッソを一息に飲み干してさって出ていく人が多いので、とても貴重な場所です。
    このカフェでも立ち飲みして出ていく人が多いので、ランチタイムはすいているのも魅力。
    そしてフランス風の繊細なケーキがお気に入りです。 今回はアプリコットとココナッツのケーキで、中にはアプリコットがいっぱい詰まっていて、日本人好みの甘さ控えめ。お店の名前は 「918」 何故 918??と不思議に思っていたのですが、オーナーはパリで4年間修業したとのことで、Genovaとパリの距離が918キロとのこと! 

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