イタリア通信 – 2024年4月 –

  • DATE
  • 2024/08/17

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  • 駐在員レポート

    真冬に逆戻り・・

    イタリアはサマータイムに突入し、Genovaでは数少ない桜をまなでて、急に夏日になって日光浴好きのイタリア人は皆ビーチに繰り出し、半袖で過ごしていたのですが・・・いきなり大寒波が襲ってきて山沿いでは雪が降りました。 もう寒くて寒くて、厚手のダウンと、ウールのマフラーを引っ張りだして、手袋もないと凍えてしまいます。

    こんな寒い4月は初めてです。 この時期は日が延びて屋外で楽しむ人が多いのですが、ピクニックを楽しむ場所も雪に埋もれてしまいました・・・
    イタリアでは暖房期間も街ごとに決められていて、Genovaは 4月半ばに暖房が切れてしまっていたのですが、あまりにも寒いので市長に抗議があり、ようやく4月末まで延長となりホッとしています。 暖房期間を違反すると罰金なので、厳しく管理されています。 そんな中、旧市街で落書きを発見・・・ Genovaの観光客はそれ程多くないにも拘わらずです。 クルーズ船が到着すると一気に3000名以上のクルーズ客が街に押し寄せますが。 そして最近、特にコロナ渦で増加したビジネスとして個人のアパートを整え、観光客に提供するビジネスが出現しています。 ホテルより割安でキッチン付でソファでくつろげて、自宅にいるような快適さを味わえるため、利用客が急増しています。 私自身もホテルより落ち着けるので何度か利用し、リピートしています。
    でもそのビジネスが今、社会問題になりつつあり、学生達がアパートを借りたくても物件不足で対応が難しくなってきており、家賃も高騰しています。 そこで観光客の多いフィレンツェの中心部では、賃貸住宅をホテルとして提供することが禁止されました。
    ローマやフィレンツェ等では観光客が多すぎて物価も高騰し、住民の生活が脅かされるとのことで、観光客排斥運動が勃発しています。 イタリアでは観光が重要な産業なので、そのバランスが難しいですね。 日本でも京都等で同様の声を聞きますが、今後観光地ではそのバランスをどのように取っていくのかが課題になりそうです。

    Cappon Magro (カッポン・マーグロ)

    まるでケーキのような、本当に美味しい一皿に出合い感動!
    リグーリア州の代表的な料理にも拘わらず、今まで食べる機会がなかったのですが、カッポン・マーグロの美味しい店があるからと友達に誘われ行ってきました。 野菜と魚介類を層にして、ジェノバペーストで飾られた上品な一品で、出てきたときは思わず、わ~と声をあげてしまいました。 元々Genovaの裕福な家庭で働いていた使用人が、残り物のありあわせ
    として食べていたのが始まりのようです。 現在イースターに食べる一品なのですが、結構手間が掛かり、美味しいカッポン・マーグロに出合うのは簡単ではないようですが、リグーリアにいらっしゃる機会があれば、日本ではまだ知られていないこの一品、是非お試しください!

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